
今日は、冬ごもりしていた虫たちが、春に呼び覚まされて外に這い出てくる時節。
啓蟄(けいちつ)という響きは、なんとも耳を捕らえて離さない感じです。
移動中『日本人と日本文化』(中央公論)を読み返しました。
司馬遼太郎さんとドナルド・キーンさんの対談です。
「ますらおぶり」「たおやめぶり」
足利義政と東山文化
忠義と裏切り
日本人の合理主義
日本人と儒教
「恥」ということ
他力本願
風流ということ
英雄のいない国
タイトルだけでも、そそられてしまう対談です。
昭和47年の対談ですが、まったく色褪せていません。
半世紀ほど前の作品(写真、文学、絵画、などなど)が
今まったく古さを感じない、ということに最近よく遭遇します。
歴史は繰り返す、デザイン、流行も循環している、
とよく言いますが、それとは違う、別の流れとして確かにある何かです。
恒久性がある、というのかな。
太陽や月に対し、「古い」「時代遅れ」なんて言わないのと同じような。
先日の東松照明さんの写真のいくつかにもそれを感じます。
話を戻しますが、この司馬さんとキーンさんの対談本は、
巻末に、日本史の関連略年表と人名索引までついているんですよ。
しんせつ~
今日の写真は、文庫本の表紙を見ていたら思い出した1枚です。
京都 / 宝泉院にて
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- 2011/03/06(日) 01:00:13|
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