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夏の朝の成層圏

ウテ

CONTAX Aria  PlanarT*50㎜F1.7

池澤夏樹 さんの本を読んでます。
夏の朝の成層圏」 中公文庫
成層圏

NikonD50 Nikon AF NIKKOR 28-80㎜

 彼は海に落ちた (と、今ぼくは書く。
 こうすると 「ぼくは海に落ちた」 と書くより
 ずっと気楽に筆が進むということに「ぼく」は気づいた)。

船の後甲板で夜の海を撮ろうと カメラ を手にしていた主人公。
高くうねる波は船尾に砕け、高々と派手にしぶきをあげている。
ストロボの強い光で照らして撮ればちょうど 夜桜の写真 のような
感じになるだろうと考え、甲板でしかるべき位置を見つけ、
カメラをかまえてみたそのとたん、波にさらわてしまう。

この小説ではカメラ、写真、映画、など
映像媒体があちこちに登場しています。

巻末の鈴村和成氏の解説においても 写真 が顔を出します。
「敷居。あるいは境界に位置する小説。
漂流に始まり、たえず漂いつづける小説。
人と世界、自然と人工の「間」の小説。
暑い、さわやかな、成層圏 がその切り口だけを見せる。
それは 未使用のフィルム に似て、
世界はそこにさまざまな 像 を結ぶ。」

「主人公のヤスシ・キムラは、小説の白いページに現像された人物だ。
彼は自然という 現像液 に浸され少しずつ姿を現す。」

無人島での生活で 彼にはカメラが共にあったのですが、
「もし無人島に行くとしたら 何を持っていくか?」
「どこかの島に一冊だけ本を持っていくとしたら?」
というような問いを 思い出してしまいました。
かつて 佐野元春さんは『ハートランドからの手紙』で
何度読んでも飽きない本がいい、
何が書かれているのかすぐにわかってしまうような本はいらない、
例えば詩人が書いた書物もいいかもしれない、ということで
ウィリアム・ブレイク
The Song of Innocence,The Song of Experience
を挙げていました。

そうだなぁ、私も無人島に行くとしたらカメラを持っていきたい。
デジタルでない、電池も不要、となると、今持っているカメラだと
祖父のおさがりカメラ、Canon P ということになるのかな。。。
でも現像できるかどうかわからないでシャッターをきり続けるのも
そのフィルムをどうやって保存するかも、悩ましいですね。
この小説の「彼」は、雨に濡れないようにシャコ貝の殻をかぶせて
フィルムを保存している、らしく。シャコ貝の殻、ですよ。

持って行く本は、
この「夏の朝の成層圏」はバイブルになりそうでいいかも。
あとは何を持って行くかなぁ、とあれこれ考えてみると
思いつく文明の力、利器、たるものは、無人島では役に立たないことが
多いような気がしてきました。
原始的で人力で足るものこそが大切になりそうです。
Back To The Basic.

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  1. 2007/06/08(金) 00:19:48|
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