温室では、生温かな「風」がそよいでいます。揺れ動き、こちらの方を向いてもくれます。
旅人の木。 すてきな名前を持った木だなぁ、としばし観察。
遥かなる旅を続ける者に「お飲みなさい」と言葉する大きな木の様子を想像。
旅人木のそばでのびやかに。はちきれんばかりの紅い先端。
南国の温室から外に出ると、たちまち冬国。冷たい風。
「これ、気になる名前じゃありません?」
とモンステラさん、tomo.さんに声をかけたら、怪訝な顔をされました。
エゴ、といえば、職場の研修で「エゴグラム」性格診断テストがありました。
自分の性格・傾向を知ることで、人間関係の改善や、接し方を学ぶという。
だんだん陽が落ちてきました。もやっとした博多の空。
冬の植物園。
案の定、一面広がるのは土色の肌。
木の根は手指のよう。
手のひらで何かを覆っているかのよう。
曇りガラスのむこうは、南国の世界。原色の世界。
頬きる冷たく乾いた風から、潤いを取り戻すべく温室へ。
あたたかい。
鼓動が聞こえてくるよう。
浸透してくる。
かじかんだ手足、体が解け始める。
伸びも縮みも自由に、放たれる。
踊る。
同じリズムで。
かゆいところに手が届くために。
レンガの螺旋階段を降りると
そこには水が流れている。
水は、流れ続ける。
雨の日曜日。
青空を期待し延期となっていた後輩の撮影会を決行。
天候には恵まれなかったのですが、雨も、傘も、
それなりのアイテムとなったのでした。
お笑い芸人のようなおふたりとご一緒した数時間、
ずーっと、笑いっぱなし、ふざけっぱなし。
あごが痛くなるくらい、よく笑いました。
1年前に入籍済みのおふたりさん。この春挙式です。
これからまた新たに始まる路を、おふたりで共に
歩んでいってくださいね。応援してますよ。
Kくんよ、努力家でかわいい自慢の後輩Hちゃんを
どうぞよろしくお願いいたします。たのんだわよっ!
2008年4月から福岡市動物園内で運行されている
人気の「スロープカー」。(自走モノレール)
動物園から植物園をつなぐ坂道は、急な傾斜で
距離もなかなかなものでしたが、このスロープカーの
登場で、動物園から植物園までのアクセスがらくちんに
なりました。クロヒョウあたりから植物園入口近くまで
その距離43メートル、約1分の移動です。
定員は20名、2台のスロープカーは次々に園内の人々を
せっせと運んでいました。
スロープカーに乗ると、搭乗口でななさんがカメラを構えて撮影されてました。
私も車内から、そんなななさんをパチリ。はにかみのいい笑顔!
スロープカーの料金は無料です。
乗り降りはボタン式の簡単操作。
約1分間のショートトリップの後、
頂上で迎え待つは、まえっぴさん!
激写中!でいらっしゃいました。
撮影隊一行、植物園へと進みました。
動物園では、彼らは「檻(おり)」の中で生活しているので
当然ですが「鍵(かぎ)」も、その檻の数だけ存在します。
私たちも、ある意味では彼らと同様な場合もありますが
どうぶつたちとの大きな違いは、檻も鍵も自ら選択できる
自由も、不自由さえも持ち合わせていることだと思います。
諸々の制限があるにせよ、ないにせよ。
美しい羽の効きめについて聞いてみた。
映画のシーンを思い出してみた。
きれいな流れを意識してみた。
動物園を歩きながらしてみたこと。
そして、 うちに帰って、ルーおじさんの「大ガラス」を聴いてみた。
2009年に入って読んだ本のいくつかの覚え書きです。
1.『あなたと、どこかへ。』
吉田修一さん、角田光代さん、石田衣良さんら
今をときめく8人の作家が手がけた短編アンソロジー。
「あなたと」の「あなた」は、
恋人、配偶者、家族、または自分といろいろ。
Anywhere but here、沢木耕太郎さんをも髣髴します。
(Somewhere Anywhere は naomiさん~♪)
クルマで出かける場面を用意する、というのが
8人の作家さんのお約束だったそうです。
通り過ぎる、そのような感じで読み終えてしまいました。
『遠い雷、赤い靴』(片岡義男さん)は、
幾度が繰り返して読みました。
主人公の「彼」は四十八歳、職業は写真家。
妻は仕事の関係で三年前からヨーロッパ暮らし。
日本に残った彼は三日前から自動車でひとり旅をしている。
二十六歳のとき、やがて妻となる女性と初めて会った場所への再訪の旅。
「…海に沿って蛇行している県道の前方、
低い山なみの向こうから、暗い雲が幅広く張り出しつつあった。
その雲の暗い色は、同時に雲の分厚さでもあった。
強い雨をともなう雷雲だ。
これは夏の終わりの季語だ、と二十六歳の彼は思った。
大学で写真を勉強してしていた頃、
教授のひとりがふと口にしたひと言を、
そのときの彼は思い出していた。
俳句の季語はひとつ残らず写真に撮ることが出来る、
というひと言だ。」
「俳句の季語はひとつ残らず写真に撮ることが出来る」
この一文が印象に残りました。
2.『こぶしの上のダルマ』
医師であり作家でもある南木佳士さんの八篇の連作小説集。
氏の作品を読むのは『阿弥陀堂だより』に続いて2作目でした。
自身が襲われた極度の心身症から少しずつ回復してきた心境が
八篇のあちらこちらに伺えます。
「世俗の価値の重ね着の重さに耐えかねて発病したらしい前半生を悔いて
余計な着衣を一枚ずつ脱いできたはずの日々の中で知らぬ間に
身にまとわりつき始めた薄い不遜の衣に驚くと同時に、
そうだ、あのルートがまだだった、…」
「こぶしの上に小さなダルマが載ったもんが周りをぐるんぐるん回るんさ。」
3.『乃木希典』
従来の乃木像をくつがえした福田和也氏の傑作とよばれる一冊。
夏目漱石、森鴎外、司馬遼太郎、小林秀雄…と大物作家が
乃木大将について多くを語ってきました。が、
「そんな大物作家の疑義を放置せず、日露戦争百年を機に、
あまり刺激をしない攻め口でさらりと訂正を加えたのが、
本書の福田和也氏の仕事である。」(兵頭二十八 ・ 軍学者)
先日の撮影会場所の植物園でtomo.さんが
「へー、ハナミズキってこれ~。一青窈が唄いようやん、
どんなんかな~っ て思って」
とハナミズキの木を見て言っておられました。
アクロスの裏、天神中央公園にもたくさん咲きます。
正式名称「アメリカヤマボウシ」
昭和26年4月、占領軍司令官を解任されたマッカーサーが
帰国する直前に乃木邸に植樹したものらしいです。
「…一度は敗れ、ようやく苦戦を制したアメリカ軍の元帥には、
乃木希典を敬慕するだけの弁(わきま)えがあった。
消え去りゆくことになった老兵は、
老将に何かを手向けずにはおられなかった。」
という、マッカーサーが植えたハナミズキについての記述も
この本の中にあります。
ジャケ買いならぬ、装丁買いでもありました。
乃木大将のポートレートに「これはなんだ?」と誘われてしまった1冊。
皮のブーツの光沢は、その手触りまでも感じさせられます。
※ちょいと重い感じになっちゃったので、おまけ。
今年は「逆チョコ」?を推奨されている森永さん。
ただいま、レイモン・サヴィニャックの
期間限定パッケージですよ~
ことのはじまりは、こうでした。
「raotaさん の写真展が長崎で開催される」
写真展をきっかけに、ご縁が渦巻いた3日間でした。
いろんな方々とカメラや写真を介して楽しい時間をご一緒しました。
長崎チーム=atsuko.fさん、満月さん、ウナムさん、ななさん
博多チーム=満月さん、ウナムさん、ななさん、tomo.さん、
お久しぶりnoaさん、初めましてまえっぴさん、akiyasu。
(博多チームの夜ごはん李さんのぎょうざは、ウナムさんつながりで
那珂川流域さん、120phtos+さんご夫妻 も ご一緒しました)
1日目、ななさん来福。もつ鍋食し、博多界隈を散策し、ツェッペリンで〆ました。
2日目、ウナムさん来福、長崎ツアーメンバー博多を出発。終日長崎をご満喫。
3日目、博多待機チームは、信じられない!ワンコインフレンチどんぶりを堪能。
F店長が運転された速い速い乗り物は、長崎チームをあっという間に博多へ。
午後、長崎チームと博多チームは無事合流、いざ 福岡市動物園 へ!
冬の動物園というのは、ちょっとさみしいような気もしますが
メランコリーな気分を誘う独特の魅力をもっていると思います。
福岡市動物園は、市内中心地からバスで15分程度の
都会の中のオアシスであります。
ぬいぐるみのようなレッサーパンダ、やさしい瞳のゾウ、
色鮮やかなフラミンゴ、我が同朋!血液型B型ゴリラ、
すてきなデザインと色形を誇る動物たちと出会えます。
かわいい、かわいい、を連呼してしまったトラ。
おやすみ中でした。あごを乗せた両手の大きいことよ!
なんともかわいいことよ!どんな夢を見ているのか。
でも、あの手で「ばんっ」ってやられたら
すごい傷だらけになってしまう、のでしょうね。
肉球を触りたいと思いました。
木彫りのどうぶつトーテムポールもおちゃめ。
動物科学館には骨の標本や剥製があります。
アラビアオリックスがお気に入り。
撮影隊の何人かがカメラを向けた回転木馬。merry-go-round。
みなさんとのひとときを象徴しているかのようでしたよ。
Author:akiyasu_sukiyasu
福岡在住です。改めてよろしくお願いいたします。